両拳が衝突!老人は直接吹き飛ばされ、重傷を負った!五臓六腑がほぼ粉々になった!
葉辰、その勢いは止められない!
鄭仁決が今回派遣した者たちはそれほど強くなかった。
特殊な状況に対応できると思っていた。
しかし誰も予想していなかった、鄭毅がこの殺神である葉辰を怒らせるとは!
場の中で最も恐ろしい気配を放つ老人が、ハマーを横目で見た。
鄭毅と数人の老人たちは既に車から這い出していた。
大きな危険はない。
そこで、彼は残りの数人に命じた:「この小僧は私が引き受ける。お前たちは鄭さんを守って逃がせ!」
「寻さま!」
「無駄話はやめろ、早く行け!もし鄭さんに何かあれば、我々全員の命では償えん!」
寻さまが怒鳴った!
残りの者たちは目を凝らし、一斉に鄭毅の方へ向かった。
場には葉辰と寻さまだけが残った。
二つの強大な気が空気中で衝突し、シューッという音を立てた。
「小僧、認めざるを得ない。お前の実力は非常に強く、私に危険を感じさせるほどだ。だが申し訳ない!お前を通すわけにはいかない。鄭さんに手を出したければ、この私の死体を乗り越えていけ!」
言い終わると、寻さまの手に短刀が現れた!
短刀が出現すると、霊気が溢れ出した!
なんと靈器だった!
斬龍剣には及ばないものの、華夏では間違いなく価値のある品だ!
「斬!」
寻さまが一声叫び、手を返して刀身を百八十度回転させ、葉辰の胸を狙って激しく切り下ろした!
この一撃は周囲の磁場を変え、さらに淡い金色の光を放った。
金色の剣気が空気を切り裂くかのよう!
呼嘯する音が、絶え間なく耳に届く!
葉辰も躊躇わず、斬龍剣を抜いた!
「ドン!」
葉辰と寻さまは共に数歩後退した!
寻さまは血気が上り、口角から血が滲んでいた!
「葉辰、さすがは噂通りだ!」
寻さまは口角の血を拭い、再び葉辰に向かっていった!
葉辰は目を細め、既に鄭毅が一台の車に向かっているのに気付いていた!
もし今追いつかなければ、本当に逃げられてしまうかもしれない。
彼は寻さまに目を向け、冷たく言った:「三秒やる。どかなければ、死ぬぞ。」
三秒が過ぎても、寻さまは退かないどころか、再び葉辰に向かって突進してきた。
「嗜血斬、破!」
突然、周囲に龍嘯が響き渡った!