第352章 執拗な追跡！（5更！）

江鎮業は殺気と威圧が彼に向かって押し寄せてくるのをはっきりと感じた！

彼は冷たく鼻を鳴らし、一歩踏み出すと、教師寮の天臺にひび割れが走り、葉辰の威圧は無情にも力によって引き裂かれた。

「葉辰よ、時勢を知る者こそが俊傑、この古人の言葉がなぜ分からないのか？」

江鎮業の葉辰への興味は殺意をはるかに上回っていた。

江おじいさんはこの者を潰せと命じたが、先ほどの光景を目にした時、彼は相手を生かす道を考えていた。なぜなら、葉辰を潰すことは中華武道界にとって大きな損失になるかもしれないからだ。

それに、どう言っても相手は江家の血を引いているのだ。

凡人の根とはいえ。

あの年の江姵蓉の一件で老爺の顔が丸つぶれにならなければ、こんなことにはならなかったのに。

「葉辰、私はお前を殺さない。最後のチャンスを与えよう。域外の物を渡せば、安全に立ち去れる。お前と私の実力には差がある。私は…」

江鎮業の言葉が終わらないうちに、葉辰は動いた。

「戦うなら戦え、無駄話は要らぬ！」

葉辰は飛び出し、手にした斬龍剣を回転させ、冷たい光を放ちながら、江鎮業の急所を直接狙った！

斬龍剣は黒夜の中で冷光を引き裂き、空気が微かに震えた。

彼は相手の実力が非常に強く、血梅殿の殺し屋をはるかに上回ることを明確に感じ取った。

さらに相手からは危険な気配すら感じられた！

葉辰は油断も手加減もできなかった！

江鎮業も同様で、葉辰の濃厚な剣意、その狂暴で驚くべき強大な剣意を感じ取った。

彼は突然膨れ上がった斬龍剣を見て、心が震え続けた。

暗い光の下、江鎮業は一掴みで引き裂くように攻撃し、まるで天から降り注ぐ天雷のようだった！

さらに葉辰の斬龍剣をかわし、直接葉辰の胸に向かって行った！

「ビリッ！」

葉辰の服は直接引き裂かれ！胸には数本の血痕が現れた。

黒みがかった赤い血が絶えず滲み出ていた。

しかし江鎮業も楽ではなく、斬龍剣は彼がかわしたものの、剣気が彼の頬に弧を描くように切り傷をつけた。

服もずたずたに裂けた！

血が少しずつ滲み出ていた。

一撃で、両者は互角だった！

そうとはいえ、葉辰の眼差しは極めて厳しかった。

京城にこのような高手がいるとは？

重要なのは、このような高手が直接彼に対処しに来たことだ。