離合境と氣動境の差は天地ほどもある!蒼龍幻身の秘伝は離合境になってからこそ、その強さを発揮するのだ!
皆は突然の疾風を感じ、異変に気付いた時には、葉辰はすでにその発言した江家の強者の前に現れていた!
五本の指が空気を引き裂くように、その者の首を掴んだ!
「龍には逆鱗があり、それに触れれば死あるのみ。お前は死ぬべきだ」
その者は目を見開き、全身に気勁が漲り、反撃しようとしたが、遅かった!
葉辰の真気が爆発し、その首は即座に折られた!血飛沫が散り、凄まじい光景となった!
一つの死体がそのまま江海山と老婦人の前に投げ捨てられた。
挑発!
露骨な挑発!
誰が想像できただろうか、この葉辰が寡勢の状況下でもこのように出手し、さらに易々と一人を殺すとは!
遠くの江劍鋒は目を見開き、まるで彫像のようだった。
これが先日会った葉辰なのか?実力がここまで強大になっているとは!
彼でさえ、これほど多くの強者の目の前で簡単に人を殺すことはできないだろう?
この若者の成長速度は速すぎる!
江劍鋒は本当に驚かされた!
この若者はまだ二十歳そこそこなのに!
華夏全土を見渡しても、この年齢でこれほどの者がいようか!
江海山と老婦人は瞳を細め、一目で葉辰の身法の奇妙さを見抜いた。
重要なのは、この身法には必ず実力の裏付けがあるということだ。
「江風華は誰だ、最後に聞く。答えがなければ、全員死ぬことになる」
葉辰の嗜血の声が響いた。
彼の瞳には赤い光が宿っていた。
江海山と老婦人から脅威を感じたものの、彼は恐れなかった。敵わなければ、あの大能者の力を使えばいい。
母のためなら、それだけの価値がある。
それに、破天剣意を全力で放てば、この二人とて必ずしも防げるとは限らない!
そのとき、江風華が前に出て、手にした長劍から強烈な気配を放ち、冷たく言った:「私が江風華だ、お前に何ができる!どうやら『孽子』という言葉がお前の琴線に触れたようだな。これは事実ではないのか?」
「お前の母親という淫売は良い前途を捨て、一人の無能と結婚し、おじいさまの意志に逆らい、お前という孽子を産んだ!武道に足を踏み入れたところで何になる!お前たち一家は武道界の笑い者でしかない!お前が無能であることは変わらないのだ!
お前の血は既に江家を汚している!」