第389章 私は林絕龍の死を望む！（5更！）

江姵蓉が去った後、葉辰は血梅殿に向かう準備をした。

陸凌峰と葉凌天が暗殿と血梅殿をどのように統合したのか気になっていた。

出発しようとした時、WeChat のビデオ通話が鳴り始めた。

葉辰は一瞬驚いたが、すぐに微笑んだ。彼の WeChat には三人しか登録されていなかった。

ビデオ通話をしてくるのは孫怡と夏若雪だけだった。

この数日間は幽霊刑務所の件で気が張り詰めていたため、二人に連絡を取っていなかった。

通話ボタンを押すと、孫怡が怒ったふりをしながらスマートフォンを持っており、遠くには夏若雪が何かの書類を見ているのが映っていた。

「辰ちゃん、この数日間どうしてたの？外に女でも隠してるの？でなきゃどうして私たちに電話もくれないの？もう失踪したんじゃないかって心配したのよ」

葉辰は苦笑いしながら、両親の件について話した。もちろん、大部分の内容は省いた。

孫怡は表情を変え、思わず口を手で覆った。「本当におじさんとおばさんに会えたの？」

当時、葉辰の両親は彼女が直接火葬にしたのだから。後に雲湖山荘の件に不可解な点があることを知ったとはいえ、今、葉辰の両親が突然生き返ったと聞いて、心臓がドキドキと鳴った。

「辰ちゃん、実は今回連絡したのは、天正グループが京城で展開を始めたことを伝えたかったの。京城の萬和ビルを買収して、まもなく京城天正ビルに改名するわ。天正グループの本社もすべてここに移転するの。私と若雪も一緒に来るけど、楽しみにしてる？」

孫怡はウインクしながら言った。

「辰ちゃん、この数日間、私は若雪と一緒に寝て...」

言葉が終わらないうちに、夏若雪が美しい顔を上げ、手にしていたペンのキャップを投げた。

キャップが素早く回転しながら孫怡に向かって飛んでいったが、孫怡は一歩踏み出し、幻のように避けた。

この一手を見ただけで、葉辰は二人が修行を怠っていないことを確信した。

孫怡は夏若雪の怒りを恐れ、キッチンに逃げ込んで葉辰とビデオ通話を続けた。

キッチンのガラスドアを閉め、孫怡は魅惑的な目を瞬かせながら、小声で言った。「辰ちゃん、本当に私のこと恋しかった？」

葉辰はうなずいた。