第409章 お前たちを中へ連れて行く！

最初は数人が一緒に動こうとしたが、周岩が葉辰の剣の下で死んでいくのを見て、完全に凍りついた。

足が一歩も動かなかった。

彼らは周岩の実力をよく知っていた。華夏では、普通の武者が対抗するのは非常に困難だった。

まして、こんなに若い小僧とは！

しかし、周岩が殺される場面が目の前で起きたのだ。重要なのは、彼らには今、葉辰の一撃に耐える勇気がないということだ！

葉辰は斬龍剣を収め、朱雅と百里冰に視線を向けて言った。「どうしてここにいるんだ？」

百里冰は立ち上がり、遠くにいる数人を見て説明した。「私と朱雅は川省で用事があったの。途中で家から電話があって、もごもごと早く家に帰るように言われたわ。何かおかしいと思って、いろんな人に聞いたら、父が秦嶺山脈で何か起きたかもしれないと分かったの。本当は私一人で来るつもりだったけど、朱雅が心配して一緒に来たの」

百里冰は、葉辰が彼女を助けられる唯一の人物だとよく分かっていた。

実力も人柄も、彼女は葉辰を信じていた。

江城から江南省、そして徽安省、京城まで、実は彼女はずっと葉辰のことを見守っていた。この人がどこまで行けるのか知りたかったのだ！彼女が信じられなかったことを、葉辰は次々と成し遂げていった。

今の葉辰の出現は、間違いなく最高の展開だった！

「葉辰、私と朱雅が深く入れば入るほど、事態が単純ではないことが分かってきたわ。秦嶺山脈には多くの高手と勢力が現れていて、あの老人たちは私の身分を知ると、殺そうとしたの！絶対に何かあるわ！

それに、私と朱雅は先ほど一人殺したんだけど、その人の口から、父が危険な目に遭っているかもしれないと聞いたの！どうあっても、葉辰、私を中に連れて行って！私百里冰、あるいは百里家族があなたに大きな恩を感じることになるわ！」

百里冰の声は極めて深刻だった！

朱雅は葉辰を見て、葉辰が百里冰に縛られることを望まず、言った。「葉さま、もしお断りになるなら、私たちは無理強いしません。私たちを救っていただいただけでも、十分感謝しています」

葉辰はその集団を見つめ、冷笑を浮かべながら言った。「この件は、たとえ君たちが関わるなと言っても、私は関わる。行こう、中に案内しよう」

この時の葉辰の周りには殺気が漂い、冷たい殺意が広がっていった。