林絕龍と林おとうさんは血盟の長老の言葉を聞いて、顔色が変わった!
林家も秦嶺龍脈を狙っていたのだ!
しかし情報を得るのが遅すぎ、さらに最近は葉天正の件で手一杯だった!
気づいた時には、龍脈はすでに閉じていた!
それだけでなく、大半の勢力が壊滅していた!
しかし今、この血盟の長老が、誰かが龍脈の地に二日間も滞在していたと言うのだ?
龍脈は極度に熱く、古武術家はおろか、修行者でさえこの温度下で長く持ちこたえられないはずだ。
林絕龍は眉をひそめながらも尋ねた:「閣下、その情報は確かなのですか?」
「ふん!」血盟の長老は冷たく鼻を鳴らし、一枚の写真を取り出して投げた。「我が血盟の弟子が直接私に渡した写真だ。まだ何か言うことがあるか!」
「それに、葉辰の他にもう一人捕らえなければならない。写真の若者だ!奴は龍脈の地に二日間もいた。間違いなく至寶を持っているはずだ!」
林絕龍は写真を受け取り、一目見た瞬間、瞳孔が開いた!
林おとうさんも一目見て、表情が一瞬にして恐怖に変わった!
血盟の長老は様子がおかしいのを感じ取り、尋ねた:「もしや、この若者を知っているのか?」
林絕龍は氷のような殺気を帯びた目で、その写真を手の中で握りしめ、顔を上げて言った:「閣下、この者こそが先ほど申し上げた葉辰です」
この言葉を聞いて、血盟の長老は思わず息を呑んだ!
こんなに若くして、幽霊法器を破り、千人の中で生き残り、さらに龍脈の地に二日間も滞在できるとは!
恐ろしい!
「この若者は何者だ?師門について知っているか?」血盟の長老が口を開いた。
林絕龍は首を振った:「この葉辰は五年前、ただの無能でしたが、五年後、なぜか強大な実力を身につけて戻ってきました。どこに行っていたのか、どれだけ調べても分かりません。師門に至っては、どこから調べればいいのかさえ分かりません!」
「私は、この者が崑崙虛に行ったのではないかと疑っています。そうでなければ、この修行レベルは説明がつきません」
林絕龍は言った。
彼は実は葉辰があの事件と関係があるのではないかと疑っていた。
しかし、葉辰が本当にあれを手に入れていたのなら、何年も無能のままでいるはずがないし、両親が殺されるのを見ながら、何もしないはずがない。