第477章 好意を示す!(2更!)

「葉辰、寒心決を修行してみたら、全く疲れを感じないんだけど、もしかして今は睡眠も必要ないのかしら?」

葉辰は微笑んで答えた。「睡眠は必要だよ。毎日1、2時間で十分だけどね。もう8時だから、身支度を整えて、下で朝食を食べよう。それから、江道山に行ってみようと思うんだ」

「いいわ、私も一緒に行くわ」

1時間後、二人は朝食を済ませてホテルの1階に降りてきた。意外なことに、香江の当局者たちが何かを調査していた。

天臺で何かあったらしい、という話が耳に入ってきた。

葉辰は眉をひそめた。彼と魏穎が立ち去ろうとした時、四人の香江の法執行官が葉辰に気づき、彼の方へ近づいてきた。

「あなたが葉辰ですね」先頭の中年の執行官が声をかけた。

「そうです」葉辰は四人を一瞥したが、武道気息は全く感じられなかった。

中年男性は証明書を見せ、続けて言った。「葉さま、我々は香江警察署の者です。監視カメラの映像で、あなたが未明に天臺に行かれたのを確認しましたが、その事実はありますか?」

葉辰は目を細めた。まさか輪廻墓地のことが発覚したのだろうか?

「葉さま、調査にご協力をお願いします」

「確かに行きましたが、何か?」

葉辰が認めると、中年男性は言った。「では、警察署までご同行願います。天臺で男性の遺体が発見され、時間帯があなたが天臺に行かれた時間とほぼ一致します。香江警察署の捜査にご協力をお願いします」

葉辰が協力するはずもなかった。確かに天臺には行ったが、その遺体とは何の関係もない!

仮に人を殺したとしても、遺体を天臺に放置するようなことはしない。

まったくの馬鹿げた話だ!

最初に思い浮かんだのは、方振業からの情報を受けて、この種の公的手段で彼に手を出そうとしているということだった。

次に考えられるのは、誰かが意図的に彼を困らせようとしているということだ。

葉辰は目の前の数人を見て言った。「今日は用事があるので、弁護士を通じて対応させていただきます」

そう言って、彼は魏穎とともにホテルの外へ向かった。

この連中と手を出し合うのは避けたかった。

彼らには武道の実力がない。もし手を出せば、笑い者になるだけだ。

しかし意外なことに、数歩も進まないうちに、その四人がまた葉辰に近づいてきた。