江道山の山頂。
巨大な平地が広がり、その平地は百メートルも続いていた。
中央には奇妙な形をした東屋があった。
東屋の中には巨大な円卓があり、その上には古い梵文が刻まれていた。
そして円卓の周りには二十個の石の椅子があった!
これが二十人の華夏の守護者の円卓会議の場所だった。
次々と人々が東屋に向かって歩いていった。彼らは非常に強い気配を放ち、両手を背中で組んでいた。
その中の一人が包培民だった。
包培民は席に着くと、周りの人がまだ揃っていないのを見て、入口の方向を見た。
彼の顔には不安の色が浮かび、何か良くないことが起こりそうな予感がしていた。
あの小僧は古代の護靈陣を破れないはずだ。もし今日本当に山に登ってきたら、おそらく二度と戻れないだろう。
彼にできることは、あの小僧に生き残るわずかな機会を与えることだけだった。
包培民の隣の万おじいさんは何かを察知し、冷笑して言った。「包さん、まさかあの小僧が上がってくると思っているんじゃないでしょうね。何を考えているんです。あの小僧の天賦の才は認めますが、ここは江道山ですよ。陣法は完全に起動しています。今日強引に侵入しようとする者は、必ず死ぬことになります!」
「あの小僧が分別があれば、そんなことはしないはずです。」
包培民は頷き、その後、白髪の髭を生やし、青い袍を着た老人が席に着いた。
二十個の石の椅子のうち、二つは特別な色で印が付けられていた。
それぞれ二つの陣営の権力者のものだった。
一つは方振業のもので、もう一つは包培民の陣営の最強者である孫淼のものだった。
武道界でランク付けするなら、表の力も裏の力も含めて、孫淼は間違いなく華夏のトップクラスの実力者の一人と言えた!
「孫先生。」
包培民、万おじいさん、そして他の数人が次々と拱手をして挨拶し、その態度には敬意が込められていた。
孫淼は頷き、テーブルに置かれた書類を開いた。
書類には葉辰の写真とすべての具体的な情報が記されていた。
一瞥した後、その蒼龍の目を細めて言った。「方振業が言っていた若者はこいつか?面白い。華夏はこれほど長い間、驚くべき才能が現れていなかったのに。もし本当に抹殺するとなれば、少し惜しいな。」