この言葉が出ると、万おじいさんが立ち上がり、包培民に諭すように言った。「包さん、何を馬鹿なことを言っているんだ。魂を鎮める剣はもともと江道山のものだ。この小僧には持ち去る資格などない。それに、この小僧はこれだけ多くの人を殺したんだ。彼から何かを取り返したところで何が悪い?執着するのはやめなさい!」
包培民は冷たく鼻を鳴らし、長剣を孫淼に向けた。「私の決意は固い」
孫淼は仕方なさそうに首を振った。「本当は手を出したくなかったが、お前が頑固なら死を求めているようなものだ」
「今や私とお前の差は大きすぎる。何の資格があって邪魔をする?」
「それならば、あの世へ送ってやろう」
「破れよ!!」
続いて、孫淼の手に一振りの寒劍が現れ、直接包培民に向かって突き出した!
「ぷすっ!」
包培民は少しは抵抗できると思っていたが、不意を突かれ、強大な気の波が容赦なく彼の体を襲った。
その後、一口の鮮血を吐き出し、吹き飛ばされた。
それだけでなく、孫淼の剣は少しも留まることなく、包培民の命を狙った!
孫淼の目には、包培民のような頑固な存在は、将来必ず彼の利益を脅かすものだった。
このような守護者は、いなくなっても構わない!
華夏の守護者は、九人で十分だ。
孫淼の剣が包培民に刺さろうとした瞬間、葉辰の手から一本の飛び矢が放たれた!
飛び矢は空気を切り裂き、孫淼の首を狙った!
孫淼はもちろん何かに気づき、瞳を縮め、包培民を斬る動きを止めた。さらに腕を震わせ、飛び矢を地面に落とし、冷たく鼻を鳴らした。「こんなくだらないもので、私を傷つけようとは、身の程知らずめ!」
その後、彼は手にした飛び矢を葉辰に向けて放った!
強大な流光が飛び矢を包み、さらに冷たい殺気を帯びていた!
葉辰は表情を変え、阻止しようとしたが、一つの影が直接彼の前に立ちはだかったのを見た!
その影は体で飛び矢を受け止めた!
「ぷっ!」
飛び矢はその影の肩を貫いた!
葉辰は呆然とした。彼の前に立ちはだかったのは包培民だった。
しかし彼には理解できなかった。なぜ包培民がこのようなことをするのか?
すべての人を敵に回してまで、なぜ彼の前に立つのか?
信念のため?
包新河のため?
それとも彼のすべてを自分に賭けているのか?