第502章 崑崙虛からの来訪者！（3更！）

……

その頃、華夏の京都、暗殿にて。

江姵蓉はもうここにどれだけの日々を過ごしたのか分からなかった。重要なのは辰兒と天正についての情報が全くないことだった。

彼女の心には不吉な予感が常にあった。

彼らに何か起きたのではないだろうか。

江姵蓉は濁った息を吐き出した。この数日間で彼女は飛躍的に進歩し、すでに氣動境に達していた！

この天賦の才は、崑崙虛においても天に逆らう偉業と言えるだろう。

彼女は修練室の扉を開け、再び葉辰に電話をかけたが、誰も出なかった。

「何かお手伝いできることはありますか？」葉凌天が近づいてきて、敬意を込めて尋ねた。

彼の目には、江姵蓉は細心の注意を払って仕えるべき人物だった。

そうしなければ殿様は絶対に激怒するだろう。

「葉凌天、聞きたいんだけど、辰兒は一体どこに行ったの？彼が出かける前に父親を迎えに行くと言っていたけど、こんなに長く掛かるはずがないでしょう。正直に言って、何か変わったことがあったんじゃないの？」

葉凌天は慌てて首を振った。「私は本当に殿様がどこに行かれたのか知りません。何か事情があって遅れているのかもしれません。あと数日待てば、殿様はおそらく戻ってこられるでしょう。」

江姵蓉は相手の口から有用な情報が得られないことを知り、外に向かって歩き始めた。「少し外に出かけたいの。」

「殿様は彼が戻るまで、あなたが外出することを禁じられています。あなたの安全は私が保証しなければならないのです…」

葉凌天の声には哀願の色さえ含まれていた！

江姵蓉は美しい眉をひそめた。「心配なら、私についてくればいいじゃない。ここにいすぎて、外の風に当たる必要があるの。」

葉凌天は何か言いたそうだったが、言葉が口元まで来たところで飲み込んだ。

江姵蓉は直接暗殿の外に向かい、江劍鋒に電話をかけた。

「いつもの場所で会いましょう。聞きたいことがあるの。」

江姵蓉の目には、今確かな情報をくれるのは江劍鋒しかいなかった。

30分後、ある茶館にて。

江姵蓉は江劍鋒と会った。

お茶も出ないうちに、江姵蓉は直接尋ねた。「二哥、本当のことを教えて。辰兒と天正はどこに行ったの？」

江劍鋒は江姵蓉を見て、瞳孔が少し縮んだ。「佩蓉、君はもう氣動境に達したのか？こんなに早く、たった数日で！」