第512章 死を招く!(3更!)

「行くぞ!」

言い終わると、任啓雲は袖を振り、そのまま立ち去った!

どうあれ、誰かが彼の怒りを受けなければならない!

命知らずの卑しい女でも、江家でもいい!

さもなければ崑崙虛の連中に知られたら、どんな風に笑われるか分からない!

他の長老たちは任啓雲を一瞥し、無奈に頭を振った。

今回の外出で、任啓雲はもともとリーダーであり、宗門内でも彼らの発言権は任啓雲ほど強くなかった。この時点で当然反論できなかった。

江家はただ自ら死を招いたと言えるだろう。

……

場面は変わり、香江江道山にて。

葉辰の身に纏うオーラはすでに離合境第九層に達していた!

真元境まであと一歩!

彼は何度も失敗し、何度も再び突破を試みた!

蛇の胆の力は完全に彼の血脈に融合した!

彼は傷だらけだった!

「まだ足りない!」

葉辰は想像を絶する痛みに耐えながら、簡単に諦めるわけにはいかなかった。

自分の父親のことを思え!

かつての屈辱を思い出せ!

彼の心の執念が爆発した!

痛み、殺戮、狂気、諦め、様々な感情が彼を満たした!

幸い鎮魂破陽石が彼を冷静にさせ、痛みを和らげ、葉辰が走火入魔して狂気の行動に走らないようにしていた。

「来い!」

怒号と共に、葉辰は手を伸ばし、残りの蛇の胆をすべて取り出して口に入れた。

エネルギーが爆発し、葉辰の全身の筋脈を破りそうになった。

「まだ足りない!続けろ!」

今や葉辰は炎に包まれ!まるで仙人が降臨したかのようだった!

「破れろ!」

ついに、このエネルギーが暴走して制御不能になり、葉辰を死地に追いやろうとした瞬間、葉辰は狂ったように叫び声を上げた。

体内のエネルギーは、火山の噴火のように、天を滅ぼし地を破壊するほどだった。

パキッ!

鮮やかな音が響き、世界が静まり返ったかのようだった。

葉辰はそれを感じることができた。あの堅固な障壁が、蜘蛛の巣のように裂けていった。

「もう一度!」

血気が上昇し、葉辰はそれを抑えながら、低く怒鳴った。

この瞬間、葉辰の目は赤く染まり、もはや何も顧みなかった!

ついにこの一撃の下で、すでにひび割れていた障壁が、砕け散った!

全身でほぼ暴走していたエネルギーが、天地を開くかのようだった。

葉辰は自分の体内が、もはや同じではないと感じた!