「こいつ一体どんな修行レベルなんだ!」
「なんてこった……すごい強い気迫だ!」
「まずい、落劍陣が強制的に引き裂かれる!」
任啓雲だけでなく、その場にいた全員が、葉辰が繰り出したこの一撃を見て唖然としていた。
一体何が起きたのか?
あまりにも驚異的な気迫に、多くの人々は葉辰が落劍陣の中で身体を取り巻いている雷弧に気づかなかったほどだ。
それこそが彼が江道山で天道雷劫を吸収して生じた本命霊符の変異だったのだ!
残念ながら、この瞬間、誰も冷静になって葉辰の攻撃の全過程を細かく味わうことができなかった。
人々は葉辰の一撃が生み出した気迫を見て、すでに言葉を失うほど驚愕していた。
これは……どんな技なのか?任啓雲は抵抗できるのか?
この落劍宗の十大殺陣でも阻止できるのか?
冗談じゃない!
「これは華夏の強者が持つべき技ではない!」
遠くにいる江問天と江劍鋒は揃って目を見開いた。
葉辰は彼らにあまりにも多くの驚きを与えた!
江劍鋒もかつては葉辰をとるに足らないと思っていたが、誰が知っただろうか、たった数ヶ月で!
葉辰はすでに崑崙虛宗門の長老や殺陣を凌駕する力を持つまでになっていたとは!
江家の外にある高層ビルの上で、天臺の手すりに座り酒を飲んでいた老人が、この瞬間、身を乗り出し、目から人を慄かせる光を放った!
「私は香江から京城まで追ってきたが、なかなか興味深いことを発見したな。あの老いぼれの孫がこれほどの実力を持っているとはな?面白い!本当に面白い!」
誰も気づかなかったが、この瞬間、百メートル先のその老人が葉辰を見る目は、疑いと驚きに満ちていた。
ゴォン!
天地が色を変え、江家大邸全体がざわめき、ほぼ全員の視線が葉辰に引き寄せられた。
空中の龍と虎がついに落劍宗の嵐の中に突入した。
ビリッ……
たった一つのはっきりとした裂ける音だけで、元々隙間なく密集していたように見えた嵐が直接粉々に引き裂かれた。
一振り一振りの寒劍が粉末となり!天地の間に消え散った!
この一撃の中で、落劍陣の勢いよく見えた剣技は、まるで土鶏瓦犬のように、一撃に値しなかった!
チン……
なんて速い!なんて激しい!なんて恐ろしい!
「剣陣でさえこの若者を斬殺できない!この若者は一体どんな来歴なんだ!華夏にこんな妖物がいるはずがない!」