第560章 威圧!(6更)

「退く?私に聞いたか!」

落劍宗宗主が驚きの声を上げると同時に、葉辰の冷笑の声が響いてきた。

自分を見くびるなら、その代償を払わねばならない。

彼は落劍宗を挑発しようとしたことはなかったが、むしろ落劍宗が何度も彼を追い詰めてきたのだ!

今日、葉辰は落劍宗が自分に負った借りを取り返すつもりだ!

殺せ!

そう思うと、表情を引き締め、葉辰は大声で叫んだ。

二つの力がぶつかり合う!

直接的な圧倒的な力!

「ああ!私の手が!」

先ほどまで傲慢な顔をしていた玄一は、突然心を引き裂くような悲鳴を上げ始めた。

葉辰のこの一撃は、彼と交わるやいなや、彼の拳風を打ち破り、両腕を粉砕した!

「ふん!死ね!」

今日、落劍宗の者が自分を殺そうとしている?それならば、葉辰が手加減する必要はない!

直接鎮圧!

玄一が自分を殺そうとするなら、葉辰は先に彼を殺す!

一声の雄叫びと共に、拳の威力は少しも衰えない。

轟轟轟!

葉辰のこの一撃は、枯れ木を引き抜くような勢いで、玄一の両腕を粉々に砕いた。

ドン!

そして、一撃の余波が直接玄一の胸に叩きつけられた!

バキッ!

また一連の鮮やかな砕ける音が聞こえてきた。

肉眼で見ても分かるほど、その恐ろしい破壊力の下で、玄一の胸が陥没した。

ブシュッブシュッブシュッ!

鮮血が噴き出し、内臓の欠片が混じっていた。

玄一はこの瞬間、悲鳴すら上げることができなかった。

彼は口を大きく開け、目を見開き、両目は血走っていた。

彼は目の前の光景、目の前の葉辰を信じられない思いで見つめていた。

「真元境がどうしてこんなに強いのか!」

玄一は信じられなかった。

葉辰は、まだ二十歳そこそこの若さなのに、なぜこれほど強いのか?

自分は葉辰を過小評価していた!自分は、もうおしまいだ!

さらに巨大な衝撃波が爆発し、玄一の体は糸の切れた凧のように吹き飛ばされ、落劍宗の人々の足元に叩きつけられ、世界は静寂に包まれた。

しばらく呆然とした後、血まみれで息絶えた玄一を見て、その場にいた落劍宗の者たちは皆狂ったように、激怒した!

誰もが目の前で起きたことを受け入れることができなかった。

どうしてこんなことが?

一撃の交わりで、葉辰はまるで枯れ木を引き抜くような力で、神遊境に踏み入ったばかりの玄一を一瞬で殺したのか?