一瞬のうちに、凝魂臺全体が葉辰を中心に恐ろしい旋風を巻き起こした。
葉辰の周りでは、天地のエネルギーが人を戦慄させるほど濃密になっていた。
そして周囲には、わずかな霊気しか残っていなかった。
こんなんじゃ修行できねぇよ!
人と比べると、腹が立つな!
気の流れの乱れは、凝魂臺上のすべての修行者を驚かせた。
葉辰がこんな邪魔をしていては、彼らはどうやって修行すればいいのか!
「くそっ、あいつは狂ったのか!」
「こんなにエネルギーを吸収して?破裂しないのか?」
「何をしようとしているんだ?」
「くそったれ!俺たちの修行が中断された!死にたいなら凝魂臺に来るなよ!」
「あいつはただ邪魔しに来やがったんだ!」
その中でも、特に血盟の者たちの表情は険しかった!
彼らが最初に手を出さなかったのは、まず悟りを開き修行するつもりだったからだ。
これは20年に一度のチャンスなのだ!
しかし計画通りにはいかないものだ!
今の葉辰は、気の流れを乱し、明らかに血風華たちの修行レベル向上と天道の悟りを阻止しようとしている。
血風華は殺意を露わにした!
本来ならこの小僧にもう少し生かしておくつもりだったが、今となっては、こいつは死を求めているようだ!
「葉さま……」
葉辰の側にいた沈石溪と紀家のお嬢様は今、奇妙な表情をしていた。
特に沈石溪は、複雑な表情で葉辰を見つめ、苦笑いを浮かべていた。
凝魂臺の気の流れは完全に乱れていた。
こんな状態では、葉辰以外の者が修行するのはほぼ不可能だった。境界突破など論外だ。
しかし、葉辰はどうしてこんなに狂ったようなことができるのか?
今の彼が吸収している霊気の量は、普通の修行者なら破裂するほどだ。しかし葉辰は少しも止める気配がない!
凝魂臺全体が、一時奇妙な静寂に包まれた。
全員が葉辰を見つめ、彼がいつこの狂気じみた行為を止めるのか見守っていた。
1分が過ぎ、5分が過ぎ、10分が過ぎ、15分が過ぎた!
あっという間に、一刻の時間が過ぎた!
そして半日の時間が過ぎた!
「まだ吸収し続けているのか?」
「くそっ、あの小僧は一体何の妖物なんだ、破裂しないのか?」
「なんてこと!葉さまはどうやってそんなことができるんだ?」