第24章 靳浩：ここから連れ出すよ

葉淇が靳浩を拒否したことは既に大騒ぎになっていて、フォーラムで議論している人は数千人を超え、コメントは数万件に達していた。

　　ちょうどそんな時に、また誰かが葉淇が高級車に乗っている写真をアップロードした。

　　この数百万円もする高級車に、葉淇の写真が加わり、一晩で発酵して、再び学生たちの熱い議論を引き起こした。

　　学生たちはもともとゴシップ好きで、葉淇の事件が明らかになった途端、その結果は想像に難くない。

　　今やほとんど全員がこの件について議論している。

　　溫倩はため息をついた。「これで大変だわ。あなた本当に有名になったわね。学校中の誰もが知らない人はいないわ！」

　　葉淇は見終わると、携帯を溫倩に返した。「くだらない！」

　　彼女は勉強しに来たのであって、ゴシップを広めに来たのではない。ネット上のこういったことに全く興味がなかった。

　　溫倩は彼女に注意しようとしたが、ちょうどその時授業の開始のベルが鳴り、先生が教室に入ってきた。

　　彼女は軽くため息をつき、口を閉じるしかなかった。

　　隣のクラスの教室で。

　　阮薇薇は写真を投稿して以来ずっとフォーラムを見ていて、今それらの人々の悪意のあるコメントを見て、とても喜んでいた。

　　彼女はすぐに下に返信した。「葉淇は年上の男に囲われているのではなく、私のいとこに引き取られたバカよ。彼女の父親は殺人犯…」

　　メッセージが投稿されるや否や、学校の学生たちは再び大騒ぎになった。

　　「なんだ、この葉淇ってのは宝の持ち腐れだったんだな。父親が殺人犯だなんて！」

　　「そうか、彼女には親がいなくて、引き取られたのか！」

　　「親に育てられていない子供は普通じゃないって言うよね。やっぱりこの葉淇、頭おかしいみたいだし！」

　　「ふん、父親が殺人犯なら、娘だってろくなもんじゃないだろ？親の因果が子に報い！」

　　阮薇薇の煽りもあって、葉淇は学校で誰もが避ける鼠のような存在となり、どこに行っても非難される羽目になった。

　　溫倩は見かねて、フォーラムで葉淇のために少し良いことを言ったが、コメントはすぐに罵声に埋もれてしまった。

　　「ふん、どこの偽善者だ？葉淇のために弁護するなんて」