葉淇は唇を曲げて言った。「いいえ、追い出すことこそが彼らにとって最大の苦痛です!」
葉爍と葉安がどんな人間か、彼女は誰よりもよく知っていた。
二人とも、一人は野心に満ち、もう一人はわがままで勝手気まま。王子と姫という身分を利用して、外でどれだけの悪事を働いてきたことか!
今や身分を失って、何をわがままに振る舞える資本があるというのか?
「人を憎むなら必ずしも殺す必要はない。生きていられないほどの苦しみを与えればいいのよ!」
葉家の王族という後ろ盾なしでどんな生活になるのか体験させること。それこそが彼らへの最大の罰なのだ!
それに追い出したところで、秘密を漏らす心配もない。
結局のところ、誰が自分が私生児だと吹聴したがるだろうか!
葉爍と葉安がいなくなれば、葉軒はますます葉淇を信頼するようになった!