第223章 葉淇が目覚めた：お前は裏切り者だ！

彼は腕を一瞥し、眉をひそめた。「ただ爪で傷ついただけなのに、なぜこんなに痛いんだ？」

　　彼は傷口を触ってみたが、さらに痛みが増した。

　　この浅い痛みは灼熱感も伴い、神経を刺激していた。

　　陸厲沉は何か異常を感じ、福おじさんに電話をして王忠を呼んで傷の手当てをしてもらおうと思った。

　　しかし、その時になって、彼は腕を上げることができなくなっていた。

　　腕の痛みは収まるどころか増していき、まるで無数の灼熱の刃で刺されているかのようだった。

　　陸厲沉は顔色が悪くなり、立ち上がって人を呼ぼうとしたが、太ももにも激痛が走った。

　　次々と押し寄せる痛みは錢塘江の大潮のように彼に襲いかかり、全身の血液を沸騰させ、耐え難い苦痛をもたらした。

　　蠱毒がひとたび人体に植え付けられると、もはや本人の制御下にはなくなる。