第340章 お前を彼の後追いにしてやる

しかも今のバッハの詰問口調からは、彼が既に巴鞍の言葉を信じ、これは彼女と陸厲沉がやったことだと確信していることが伺えた。

葉淇は尋ねた。「バッハ、どうしてこんなことが起きたの?」

「青城城は代々王陵を守護してきた。あそこには命を落とすような罠が仕掛けられているのを知っていたはずなのに、なぜ侵入しようとしたの?」

「それに、あなたは必ず巴鞍と巴慈を止めるはずだった。彼らを危険な目に遭わせることも、王陵を盗むようなことも、絶対に許さないはずだったでしょう?」

バッハだって止めようとしなかったわけではない。

彼は葉淇と一緒に王陵から戻った後、すぐに巴慈を叱責し、城内に閉じ込めて外出を禁止したのだ。

父親とも大喧嘩をした。

もし知っていれば、必ず全てを阻止し、父と弟が王陵に入るのを絶対に許さなかったはずだ!しかし、彼は薬を盛られて眠らされていた。