第452章 激戦(2)

陸厲沉が部下を連れて出てきた時、先頭にいたバッハが葉氏の護衛と城内の全ての人々を残虐に殺戮しているのを目にした!

彼は目を細めた。

全身に殺気を漂わせながら、冷たく言った。「バッハ、お前まだ生きていたのか?」

バッハは笑った。

その笑みは目には全く届いていなかった。

全身に血腥さと復讐心が満ちあふれ、死気漂う様子で陸厲沉を見つめ、「お前と葉軒がまだ生きているのに、俺が死ぬわけがないだろう?」

バッハは陸厲沉に告げた。「今日は復讐に来たんだ!ここを血で洗い、お前と葉軒を殺して、あの時お前たちがやったことの報いを受けてもらう!」

陸厲沉はバッハを完全に見下すような目で見た。

嘲笑うように言った。「負け犬に過ぎないくせに、本当にそんな力があると思っているのか?」

バッハは怒った。

彼以上に怒りを感じたのは彼の部下だった。

それは屈強な体格の男で、陸厲沉を叱責するように言った。「誰に向かって物を言っているんだ?これはわがR国の駙馬様だぞ!」

陸厲沉は驚いた。

バッハがR国に寝返っていたとは全く予想していなかった。

しかし、これで全てが説明がついた。こんなに短い期間でバッハがこれほどの人数を集められた理由も!葉氏城を襲撃する勇気を持てた理由も!

これで陸厲沉はさらにバッハを見下した。「ふん、女の力を借りていたとはな!」

バッハは目を細めた。

もはや陸厲沉との言葉の応酬に時間を費やす気はなかった。

直接命令を下した。「殺し続けろ、ここにいる生きている者を全て殺せ!」

かつて青城城がこのような目に遭った。今度は葉氏も同じように、一人残らず殺されなければ、彼の怒りは収まらないのだ。

「はっ!」

全ての黒装束の男たちは命令を受け、即座に殺戮を始めた。

バッハは群衆の中に立っていた。

彼は地獄から現れた閻魔のようだった。

そのように恐ろしく、死気漂う様子で命令を続けた。「葉軒を見つけ出し、連れて来い!」

葉軒を自分の前に跪かせ、この全てを目の当たりにさせてやる。葉氏がどのように滅ぼされ、青城城以上の悲惨な最期を迎えるのかを!

陸厲沉はこれら全てを止めようとした。

しかしバッハが今回連れてきた部下があまりにも多く、しかも次々と増援が到着していた。今回は本当に葉氏を完全に滅ぼすつもりだったのだ!

陸厲沉には他に方法がなかった。