第152章 子供の親権が欲しい

彼女の脳に腫瘍ができていた!

  1ヶ月ほど前、夏星河が交通事故に遭った時、脳のスキャンを受けたが、その時は何もなかった。

  わずか1ヶ月あまりで、腫瘍のようなものができていた。

  しかも小さくない……

  醫者は、悪性腫瘍の可能性が高いと言い、すぐに化学療法を受けることを勧めた。

  手術は最後の選択肢だ。腫瘍の位置が特殊で、軽々しく手術はできない。そうでなければ大変なことになりかねない。

  しかも成功率はわずか5%だ。

  だから化学療法が最良の選択肢だが、化学療法も最も効果的な方法ではない……

  つまり、今回の夏星河の病状は予断を許さない。

  彼女が本当に病死する可能性が高い。

  彼女が見た夢も、十中八九本当だろう……彼女が死に、霖ちゃんも死ぬ。

  この可能性を考えると、夏星河は身の毛がよだつような感覚に襲われた。