席牧白は書類をしまって、「わかった。私が保管しておく」と言った。
夏星河は少し眉をひそめたが、結局何も言わなかった。好きにすればいい、どうせ自分はもうすぐ死ぬのだから、死んだらこれらは全て彼のものになるのだから。
席牧白は彼女が結局要らないことを知っていたが、一度渡したものは絶対に取り戻すつもりはなかった。
「義肢の製造について、今何か考えはある?」彼は彼女に尋ねた。「今後の計画があれば何でも私に言ってくれていい。参考にして、意見や助けを提供するから」
「今のところないわ。数日間設計をする必要があるわ」
「実験室の設計図は全部参考にして使っていいよ」
「わかってるわ」夏星河はそのつもりだった。自分で一から設計するつもりはなく、既存の設計がたくさんあるなら、それをそのまま利用するつもりだった。