強大な時の力の下では、世の中のあらゆるものが減価償却される。
宇宙から人と人との間の感情まで。
親愛、友情、恋愛、すべてが減価償却される……
しかし席牧白は今、減価償却されない魂を見た。
夏星河が生きている限り、彼女の魂は永遠に輝き、まばゆい宝石のようだ。
それは彼が人生で出会った最も貴重なもので、半生をかけて探し求めた、最も切望したものだった……
たとえ夏星河のその魂が彼のものではなくても、守りたいと思った。彼の人生すべてをかけて守りたいと。
この人生で、無数の魂の中で、彼は彼女の魂だけを選んだ。
永遠に変わることはない!
他の人々も、夏星河の光り輝く魂を見たようで、なぜか彼女がとても美しく感じられた。
席の母さえも、夏星河がこんなにも美しいことに気づいた……