第315章 夏星河の記憶も、彼は守護したい

夏星河はまた姿を消してしまい、どこを探しても見つからない!

意識を取り戻したボディーガードが深刻な面持ちで状況を報告した。「その時、建物が揺れるのを感じただけで、地震かと思いました。私たちは全員、夏さんを守るために駆けつけようとしましたが、すぐに気を失ってしまいました。」

席牧白は家の中の全てを調べ、表情は一層暗くなっていった。

「誰かが震動爆弾を使ったな」彼は冷たく言った。

ボディーガードは一瞬戸惑った。「それは確か軍が使用するものですが...」

その通りだ。この種の武器は國しか持っていない。通常、手に負えない犯罪者に対して使用される。

この武器には大きな殺傷性はないが、一定の範囲内で震動を起こし、人を気絶させることができる。

席牧白は、誰かが夏星河に対してこれを使うとは思ってもみなかった。