もし夏星河がまだ生きていたら、ネット上で彼に連絡を取れるはずだが……
しかし、いくつかの場所を確認しても、メッセージは見つからなかった。
帽子の縁の下で、席牧白の漆黒の瞳は暗く沈み、薄い唇は一文字に結ばれていた。
しかし、彼は諦めず、情報の確認を続けた。
そんな時、バロンがチャールズを連れて到着した。
「将軍、連れて参りました!」部下が入ってきて報告した。
「中へ」フィリップは即座に言った。
「はい!」部下は振り返って出て行き、バロンに指示した。「中へ案内しろ」
「承知!」バロンは頷き、チャールズに警告の眼差しを向けた。
彼は道中でチャールズと話をつけていた。基地の場所以外は何も話してはいけない、さもなければ山禾たちを殺すと。
チャールズは素直に協力を約束し、それでバロンもやや安心した。