とにかく今の夏星河は、どんな考えがあろうとも、彼らと一緒に行かなければならなかった。
そうして、夏星河は彼らと共に車に乗って出発した。
車に乗るなり、みんなが口々に話し始めた。
黎亞たちは好奇心旺盛に夏星河にたくさんの質問を投げかけた。
例えば、彼女の出身地や、なぜここにいるのか、なぜ捕まったのかなど。
これらの質問に、夏星河は簡単に答え、逆に彼らの状況について尋ねた。
おしゃべり好きの山禾は笑いながら言った。「私たちのことですか?私たちはテロリスト組織でもなければ、軍隊でもありません。」
「では、何なのですか?」夏星河は不思議そうに尋ねた。
黎亞は笑って説明した。「私たちは國が許可した民間組織です。軍隊だけでは足りないけど、暴動は多いから、私たちのような民間組織の助けが必要なんです。」