第465章 私たちはきっと助かる

「でも、もう私たちには逃げ道がないわ!」黎亞は暗い目をして言った。「星河、あなたは行きなさい。一人でも生き残れるなら、それでいい。後で私たちの仇を取ってくれればいいの」

「そうだ、早く行け!」チャールズも彼女を説得した。「私たちに巻き込まれる必要はない」

夏星河は依然として固く首を振った。「言ったでしょう、私は行けないって」

森はこんなに広い、彼女一人でどこまで逃げられるというのか?

そして彼女は決して仲間を見捨てたりはしない。

死んでも、そんなことはしない。

夏星河は一瞬躊躇してから、チャールズを見つめて続けた。「それに、先生にお願いしたいことがあるんです」

チャールズは不思議そうに「何だ?」

「IV組織の基地を探しているので、あなたから何か手がかりを得たいんです」夏星河は率直に言った。

チャールズは驚いた。「君もIV組織のことを知りたいのか?」

夏星河は一瞬驚き、素早く反応した。「もしかして、誰かがあなたに尋ねたことがあるんですか?」

「ああ、以前ある将軍が特別に軍営に来て、それについて尋ねていったんだ」

夏星河は一気に全てを思い出した。

あの大物はチャールズにこのことを聞きに来ていたのか……

夏星河は瞬時にあの大物の側にいた黒服の男のことを思い出した。

終始帽子を被っていて、顔は見えなかったが、なぜか懐かしい感じがした。

もしかして……

夏星河の心臓が急に早鐘を打ち始め、急いでチャールズに尋ねた。「その将軍の側に、帽子を被った男がいたんじゃないですか?」

「その通りだ!」チャールズは頷いた。

「その人はどんな顔をしていましたか?」

しかしチャールズは首を振った。「それは分からない。顔は見えなかったんだ」

「何か話しましたか?」

「ああ、一つ質問をしたが、accent からしてこの辺りの人間じゃなさそうだった……」

「私のaccentと似ていませんでした?」夏星河は突然尋ねた。チャールズは驚いて、はっとして頷いた。「そうだ、君とよく似ていた!」

「私たち、助かるかもしれない!」夏星河は即座に宣言した。

山禾たちは皆驚いた。

「星河、それはどういう意味?」黎亞は不思議そうに尋ねながら、とても期待に胸を膨らませた。「何か方法を思いついたの?!」

「パソコン……」夏星河は答えずに、すぐにパソコンを探し始めた。