今の席家を、彼女も守りたかった。
だから、席家全体を害しようとする者を許すわけにはいかなかった。
「おそらく、封少煌から手を付けることができるわ」と夏星河が突然言った。
席牧白は少し考え込んでから、すぐに彼女の意図を理解した。
「林家を白状させようということか?」
「そう。もし林芸に本当に問題があるなら、封少煌は何か知っているかもしれない。とにかく、彼から攻めるのが必要よ」
席牧白は頷き、彼女の分析が的確だと思った。
「だが、彼が協力するとは限らない。むしろ、林家に救いを求めて脅すかもしれない」
夏星河は笑みを浮かべた。「でも、誰も彼を救えないわ」
席牧白も笑みを浮かべた。
その通り、誰も封少煌を救えない。
1、彼の罪が重すぎる。
2、彼の証拠はY国大統領から直接送られてきたもので、最高層の注目を集めている。