第607章 彼が来る!

席おじいさんの心は暗く沈み、声も低く響いた。「分かった。すぐに彼女を救う方法を考える。何か情報があったら、また連絡してくれ」

「はい」向こう側の柯瑞が応答した。

電話を切ると、席おじいさんが大統領に連絡しようとした矢先、また一本の電話が入ってきた。

病院からの電話だった。

席おじいさんは一瞬固まり、席牧白にも何か起きたのではないかと心配になった。

緊張しながら電話に出た。

しかし、向こうからは醫者の喜びの声が聞こえてきた。「席おじいさま、おめでとうございます。席ぼっちゃんが目を覚まされました!」

席おじいさんは驚喜して立ち上がった。「何だって?」

「席ぼっちゃんが目を覚まされました。たった今のことです。ついに目覚められました!」

……

席牧白が目を覚ました。

これは席家にとって、この上ない朗報だった。