夏星河と席牧白は少し驚いた。
おじいさんが自ら二人の結婚式を開くことを提案したのだ。
席牧白は笑って、「いいですね、私は異議ありません」と言った。
「……」夏星河は、自分が異議を唱えるべきなのだろうか?
席おじいさんは彼女の返事を待たずに、即座に決定を下した。「よし、これで決まりだ。その時は皆を結婚式に招待しよう。我が席家も久しく慶事がなかったから、お前たちの結婚を機に祝おう、はは……」
席家で慶事が行われることを考えると、席おじいさんはとても喜んでいた。
席牧白も同様に喜んでいたが、夏星河は特に反応を示さなかった。
席牧白は彼女のその様子を見て、少し心配になった。
おじいさんが休みに行った後、席牧白は夏星河の手を握り、不安そうに尋ねた。「どうしたの?まだ私と結婚するかどうか決めていないの?」