第639話 幸いにも私は君に降参した

軍学校のような恐ろしい場所に、どうして彼女を送る気になれるのでしょう。

童嫣は一気に悲しくなり、「お母さん、私のことを愛してないの？どうしてこんなことができるの？みんな私のことを愛してないの？今はみんな変わってしまったわ」と言いました。

沈茹はため息をつき、頭を抱えながら、「あなたのためを思ってのことよ。もう騒がないで。さもないと本当に軍学校に送るわよ！」

そう厳しく言い放つと、彼女は背を向けて立ち去ろうとしました。

童嫣は再び驚きましたが、今度は感情を爆発させる代わりに、とても愛想よく母親の腕に抱きついて。

「お母さん、もう騒がないから、怒らないで。でも家にいると本当に息が詰まりそう。外に遊びに行かせて。どこにも行かないから、お祖父さんに会いに行くだけ。会いたいの、お祖父さんに会わせてくれない？」