第690章 毎日24時間君のことを想っている

夏星河は低い声で答えた。「分かりません。だから確認しに行くつもりです」

夏星河と沈おじいさまとはDNA親子鑑定はできない。

親子鑑定は親と子の間でしかできないのだ。

でも、血縁鑑定なら可能だ。もし血縁関係が確認できれば、彼女の母親が沈家の次女だと確定できる。

沈おじいさまのDNAサンプルは手元にあるから、明日にでも鑑定を依頼できる。

とにかく、真相はすぐに分かるはずだ。

席牧白も確認すべきだと考えていた。「確かにこの件は確認する必要がありますね。もし彼女たちが同一人物だとすれば、賀蘭一族はもう放っておけません」

そうだ。もし同一人物だと確認できれば、賀蘭一族に問題があることがより確実になる！

そして、彼らがスターリバー計画に関わっていることも百パーセント確実になる。

さらに、彼らを突破口にすれば、すべての真相を解明できるはずだし、母親も見つけられるはずだ。

ただし、それらすべてを確認するには、まず彼女の母親と沈家の次女が同一人物であることが前提条件となる。

夏星河は以前はあまり期待していなかったが、今は考えれば考えるほど、この件を確認したくなった。

「確認が取れたら、すぐに帰国します」夏星河は突然、断固とした口調で言った。

席牧白も同じ考えだった。「確認が取れたら、確かにそちらにいる必要はないでしょう。その時は先に帰ってきて、賀蘭一族への対策を一緒に考えましょう」

「はい」夏星河はすんなりと同意し、強がる様子は全くなかった。

席牧白は心配そうに念を押した。「これからは安全に気をつけてください。賀蘭一族に問題があることは確実なんだから、彼らには注意して。何かあったら必ず私に話してください。一人で抱え込んだり、私を心配させたりしないでください」

「分かっています」夏星河は淡々と答えた。

席牧白は少し考えてから、やはり心配そうに言った。「むしろ先に帰ってきませんか？帰国して鑑定すれば良いでしょう。どうせそちらでは沈家の次女は見つからないでしょうし」

「今はまだ帰れません。確認が取れてから帰ります。心配しないでください、私は大丈夫です」夏星河は低い声で答え、今度は逆に彼を気遣って「あなたは？最近、体調はどうですか？」と尋ねた。