俞晚晚は階段を上がって病室に入ると、小満さんがベッドに座ってアニメを見ており、俞子卿がちょうどトイレから出てきたところだった。
俞晚晚は彼を一瞥して言った。「さっき階下で張先生に会ったわ」
俞子卿はすぐにどの張先生かを察した。「張維忠だな」
当時、盧君曉が彼を救った時、俞正海は数十卓の感謝宴を開こうとしたが、盧君曉と張維忠の強い反対により、家族だけの宴会で感謝を表した。
俞子卿はその時小学6年生で、まだ海外に行っていなかった。正月や祝日になると、俞正海に引っ張られて張維忠の家に挨拶に行き、家族全員が感謝の意を表さなければならなかった。
だから俞子卿も張維忠夫妻をよく知っていた。
「うん」俞晚晚はうなずき、感傷的に言った。「彼、随分老けたわね」
彼女はそう言いながら、ベッドに向かった。