第311章 彼女にはまだやりたいことがたくさんある

蘇晴許は争いを好まない人のようで、大学教師と結婚し、ごく普通の生活を送っており、以前は会社にほとんど来なかった。

この二年間は頻繁に来るようになり、よく蘇言深の退社を待って、食事に連れ出し、早く帰宅させないようにしている。

週末も子供を連れて蘇言深の家に行くようになった。

シーベースプラザの1階から4階まではラグジュアリーブランド、5階は子供の遊び場とレストラン街、地下1階はスーパーマーケットだ。

見渡すと、モールの人出はそれほど多くないが、レストランは事前予約なしでは、タイミングよく席が空いているのに出会うのは難しい。

観覧エレベーターを出ると、デザート店があり、入口に並ぶ客はまばらだった。

蘇言深はショーケースの中の様々な色とりどりのアイスクリームを見て、足を止めた。