第378章 恋愛関係を公表したばかりなのに、こんなに私に無関心なの

彼女の視線は思わず香香の小さな顔に向けられた。

香香のくすくす笑う声は、純粋で澄んでいた。

蘇言深はこれほど純真で清らかな声を聞いたことがなく、彼の心は思わずとろけそうになった。

彼は思わず小さな女の子の口元に手を伸ばし、指で彼女の涎を拭き取った。

蘇言深は潔癖症で、自分の家族以外の子供が嫌いだった。蘇小諾や林林でさえ、このように涎を拭いてあげることはなかった。

喬慧喜は呆然と見つめ、沈律さえも驚いていた。

彼らはこの子が蘇言深の普通の友人の子供ではないと確信していた。

一方、俞晚晚は白繪寧が予約した個室に走っていった。白繪寧は電話中で、俞晚晚を見ると手短に話を切り上げ、電話を切った。

白繪寧はベージュのパーカーを着て、長い髪を下ろし、黒縁メガネをかけており、知的な装いだった。