第419章 蘇社長の目を見れば恋多き男だと分かる

「もうこのお祭りは見られないわね。『ご飯を食べたら、ママが買ってあげるから。このイベントには参加できないの』」

俞晚晚は身をかがめて香香を抱き上げ、なだめた。

上では恋人同士での参加と書いてある。一人でどうやって参加できるというの?

香香は不満そうで、今すぐほしい、イベントでもらえるあれがほしいと言い張った。「風船...風船がほしい...」

彼女は俞晚晚の腕の中でもがき、暴れた。

ぽっちゃりした小さな体は、落ち着きがなくなると俞晚晚にはとても抑えきれず、結局また下ろすしかなかった。

俞小滿は突然何かを思いついたように、「おば、ちょっと待っててね」

そう言い残すと、こそこそと走り去った。

俞晚晚は彼が勝手に走り回るのを心配して、「俞小滿、どこに行くの!」

追いかけようとしたが、そばにはまだ一人いた。