第456章 ついに冷擎の素顔を見た

そして俞晚晚の投稿文を見た:私の宝物、まだママに似てる?パパに似てたら、きっと醜くて下品だわ。

蘇言深は文章を見て、最初は可笑しく思ったが、すぐに眉をひそめた。

こんな遅くに、なぜ子供の父親のことを考えているのだろう?

もしかして...あのクズ男のことを考えているのか?

彼はさらに、'秦悅'が自分のWeChatのステータスを'飲酒中'に変更したことに気づいた。

こんな遅くに飲酒とは!!!

間違いなく、あのクズ男の元カレのことを考えて、鬱になって飲んでいるに違いない。

彼はベッドの頭に寄りかかっていたが、今は立ち上がり、ベッドサイドテーブルのタバコを取り出し、一本に火をつけた。

タバコの箱を置く時、目がふと枕元の写真に留まり、女性の輝く笑顔に彼は突然凍りついた。

目の前のタバコの煙が立ち込め、薄いカーテン越しにあの見慣れた顔を見ているようで、心に突然強い罪悪感が湧き上がり、彼は写真を手に取り、目の前に近づけ、目を赤くしながら震える声で呟いた、「晚晚」

そして彼は写真を胸に抱きしめた。

目を閉じ、秦悅との思い出を頭から強制的に消そうとした。彼女は秦悅で、彼は義理の兄だ。

……

翌日、俞晚晚が目覚めて最初にしたことは、友達圈を開いて昨夜投稿した投稿を削除することだった。

やはり人は夜になると感情的になり、理性を失うもので、彼女も例外ではなかった。

このWeChatアカウントは、使い始めてから今まで一度も友達圈に投稿したことがなく、昨夜が初めてだった。

彼女も認めざるを得なかった。蘇言深はまだ彼女の気持ちに影響を与え、感情を揺さぶることができる。だから彼との接触は避けるべきだ。

秦悅の件はまだ片付いておらず、頭が痛い。

冷擎が二日間考えた結果がどうなったのか、もう決めて秦悅に連絡したのかどうかも分からない。

何とか聞いてみないと……

でも彼女は冷擎の連絡先を持っていない。前回は聞飛の助けで陳木禮と連絡が取れたので、やはり先に聞飛に頼むしかない。

俞晚晚は聞飛に電話をかけた。しばらく鳴り続けた後、相手が応答した。「晚晚」

声には目覚めたばかりの少しかすれた感じがあり、特に優しく聞こえた。