小満さんは滑り台の上に座って俞晚晚に手を振り、そして両手を滑り台の端から離して、颯爽と滑り降りた。
素早く地面に置いてあったカバンを持って、俞晚晚の方へ走っていった。
一緒にいた女の子も続いて滑り降り、俞晚晚の前まで来ると、眉をひそめて俞晚晚を見つめた。
その目つきは彼女に何か不満があるようで、俞晚晚は困惑して「どうしたの?」と尋ねた。
女の子は横柄な口調で「どうして私のカバンを持ってくれないの?」と言った。
俞晚晚は怒鳴られて呆然とし、疑問符だらけの表情になった。
彼らはそんなに親しいのだろうか?
俞晚晚が小満さんにこの女の子は親友なのかと聞こうとした時、小満さんが先に「美ちゃん、自分のことは自分でやらないと。自分のカバンは自分で持つんだよ」と言った。
彼はまだ美ちゃんより背が低いのに、真面目な顔で相手を諭している。