第146章 幽霊晶蟻ビーストソウル

変異幽霊晶蟻:鎧甲型獣魂。

韓森が変異幽霊クリスタルアント獣魂を召喚して身につけると、瞬時に体がブルークリスタルの鎧に包まれた。黒甲蟲の鎧と同じように全身を覆う鎧だった。幽玄なブルークリスタルの色合いは、美しさで言えば神血級の黒甲蟲の鎧よりも魅力的だった。

傍らにいた林北風は目を見開いたまま、この鎧の美しさに言葉を失った。

「この鎧を女性が着たらどうなるんだろう!」林北風は心の中で猫が引っ掻くように、変異幽霊晶蟻の獣魂が欲しくてたまらなかったが、どう切り出せばいいかわからなかった。

彼はつい先ほど韓森から変異一角砂狐を手に入れたばかりで、今はとても口を開けられそうになかった。

「ゴホン、森さん、この獣魂自分で使うの?もし使わないなら、普通の変異獣魂の鎧の2倍...いや3倍の値段で買わせてもらえないかな?」林北風は、この見た目がかっこよすぎる変異幽霊晶蟻の鎧が本当に気に入ってしまい、最後には我慢できずに尋ねた。

「今は金に困ってないんだ。聖堂のSランクカードがあるからね。交換を考えてもいいよ」韓森は少し考えてから言った。彼にとってこの鎧はそれほど必要ではなく、手元に置いておいても良いし、売ってしまっても構わなかった。ただし、お金と交換するのは論外だった。

「兄貴、俺にSランクの聖堂カードなんてないよ。あれは欲しいからって簡単に手に入るもんじゃないし、金があれば買えるってもんでもない。軍がかなり厳重に管理してるんだ。Aランクならまだしも、Sランクは本当に入手が難しいんだ」林北風は苦い顔をして言った。

「この獣魂だって、金があれば買えるってもんじゃないだろ?」韓森はニヤニヤしながら言った。

「そりゃそうだ」林北風は苦い顔をしたまましばらく考え込んでから、歯を食いしばって韓森に言った。「森さん、Sランクの聖堂カードは持ってないけど、いいものが一つあるんだ。きっと気に入ると思うよ。帰ったら見せてあげるから、気に入ったら交換しよう。もし気に入らなかったら、この話はなかったことにしよう」

「何のものだ?」韓森は興味深そうに尋ねた。

「スーパーバイオバトルアーマーだ」林北風は答えた。

「生物戦甲なら知ってるが、お前のスーパーバイオバトルアーマーは何が違うんだ?」韓森は言った。