「三番目、お前行くのか?」石さんは少し興奮した様子で韓森を見つめた。彼は韓森が李玉鋒と対戦しても必ず勝てると思っていた。
石さんは李玉鋒のレベルを見たことはなかったが、そう信じていた。韓森のこれまでの実力から、神の手というこのゲームで韓森はほぼ無敵だと感じていた。
呂蒙と張揚も韓森を見つめ、彼の決断を待っていた。
「行くさ、もちろん行くよ」韓森は気軽に言った。
紀嫣然はそれでも彼が勝ち取った彼女だった。今は彼女に会う時間も気持ちもないが、他の男が紀嫣然の前で威張るのを黙って見過ごすわけにはいかなかった。
韓森からすれば、紀嫣然の前で自分をアピールしたいなら構わないが、自分を踏み台にして威張るつもりなら、ごめんだ。
韓森の答えを聞いて、石さんと呂蒙は興奮し、張揚は手をこすりながら言った。「三番目、そうだよな。若者は元気がなきゃ。俺たちは李玉鋒をぶっ倒して、本当に紀嫣然を彼女として奪い返すのを応援するぜ」
「そうそう、お前が本当に紀嫣然の彼氏になれたら、俺たち304号室の面目も立つってもんだ」石さんも興奮して言った。
「早くフォーラムに返信して、決闘の時間を決めろよ。三番目のレベルなら、李玉鋒だって相手にならないだろう。怖がることはない」呂蒙がニヤリと笑って言った。
「何が相手にならないだよ。李玉鋒なんて俺たちの三番目の敵じゃないよ」石さんは口をとがらせて言った。
韓森は学校のコミュニティにログインし、すぐにトップに固定された強調表示の投稿を見つけた。クリックしてから、「私の彼女は紀嫣然」というアカウントで時間だけを書き込んだ。
「夜10時半」韓森は文字を打つのも面倒くさがり、時間だけを書き込んで終わりにした。李玉鋒の投稿に何が書かれているかも見る気にならなかった。
韓森の目標は学校の外にあり、学校内の人間を対戦相手とは考えていなかった。
このシンプルな時間の書き込みだけで、すぐに学生たちの注目を集めた。
李玉鋒の投稿は数日前から続いていたが、「私の彼女は紀嫣然」からの返信がなかったため、学生たちは紀嫣然の彼氏が怖気づいて、李玉鋒との対決から逃げたのだと思っていた。