第201章 結果は深刻だ

文秀秀はこのインタビューをこれ以上続けられないと感じ、幸いにも天網の対戦プラットフォームで、公式が両チームの出場選手の情報を提供していたので、文秀秀はデータストリームを直接天網に切り替えた。

すぐに両チームの先発メンバーが表示された。まず聖徳軍校の5人の選手の名簿と情報が目に入った。

「わあ、フル主力メンバーだ。聖徳はブラックホークに生き残る道を与えないつもりだな」

「聖徳はブラックホークに面子を立てすぎだよ。5人の主力全員を出場させる必要なんてないじゃないか。納蘭一人の主力で出場すれば、ブラックホークを一掃できるのに」

「あの風語りって誰?どうして一番目に並べられてるの?」

「君、聖徳のファンじゃないの?風語りも知らないなんて。これは聖徳が新たに加入させた新人王の李語だよ。チーム内練習では王陽君とも五分五分だったって聞いたよ。まだ1年生なのに、将来性は計り知れないね」

「わあ、そんなに強いの?聖徳の今年の陣容はすごく強いね。これなら優勝も狙えるんじゃない?」

「間違いないさ」

「これでブラックホークがどう立て直すか見ものだな。0対5で負けたら見苦しいことになるぞ」

「へへ、1ポイント取れれば上出来だろうな」

...

みんなが議論している間に、黒鷹軍事学校の5人の名簿も表示された。みんなは適当に一目見ただけだったが、その一目で、最初のIDに目を奪われた。

「黒拳皇帝?誰だよ、こんな尊大なIDを使うやつは」

「おかしいな、このIDは全く聞いたことがないぞ」

「ブラックホークの奴らは大口叩くのが得意だな。IDまでこんなに威張って」

「黒拳皇帝?ボコボコ皇帝の間違いじゃないか」

「ハハハ、最初に出場するんだ。この皇帝が聖徳にどうやってぶっ倒されるか見ものだな」

観戦者たちは口々に言い合っていた。聖徳の選手たちもこのIDを見て、思わず腹が立った。黒拳皇帝なんてIDを使うなんて、彼らを臣下扱いしているようなもので、あまりにも尊大すぎる。

「李語、思いっきりやっつけてやれ。遠慮する必要はない」王陽君は李語の肩を叩いて言った。

「先輩、ご安心ください」李語の目に殺気が閃いた。このIDは確かに尊大すぎる。