第223章 貪欲な悪魔

「韓森くん、今すぐに『大陰陽磁力砲』の修練を始めてほしいんだ……」白弈山は焦って言った。

「白はかせ、一つ質問があります。なぜ直接進化者や超越者に修練させないのですか?」韓森は白弈山を見つめて尋ねた。

「進化者に修練させることも考えたんだが、『大陰陽磁力砲』は古武殘本『陰陽魔經』を改造して作られたものなんだ。『陰陽魔經』には修行者に対する要求があってね、修行者の年齢が二十歳を超えてはいけないんだ。私が大幅に改造したとはいえ、『大陰陽磁力砲』はこの制限から逃れられなかった。二十歳以上の人が『大陰陽磁力砲』を修練しても、進歩は非常に遅くなる。十年修練しても、若者の数ヶ月の修練にも及ばないんだ」白弈山はため息をつきながら説明した。

「つまり、私は二十歳以下の人の中で、『大陰陽磁力砲』の修練に最も適している人間だということですか?」韓森は白弈山を見つめて尋ねた。

「私が見てきた若者の中では、確かに君が最適な人選だ。そうでなければ、こんな方法で君に『大陰陽磁力砲』を学ばせようとはしなかっただろう」白弈山はうなずいた。

「今や私があなたの唯一の選択肢ということですね?」韓森はさらに尋ねた。

「そうだ。今さら他の人を探そうとしても間に合わない。君に協力してもらって、『大陰陽磁力砲』が埋もれてしまうのを防ぎたいんだ……」

白弈山の言葉が終わらないうちに、韓森が遮った。韓森は目を輝かせて白弈山を見つめ、尋ねた。「では、白はかせ、私に何をくれますか?」

「何だって?」白弈山は一瞬驚いた。

「報酬のことです。『大陰陽磁力砲』が禁じ技に指定されているということは、それがとても危険だということですよね。私がこんな危険な仕事をあなたのためにするのですから、当然それに見合った報酬をもらう必要があります。白はかせ、そう思いませんか?」韓森は白弈山を見つめてにこにこしながら言った。

白弈山は一瞬呆然とした。彼はこれまで韓森のような若者に出会ったことがなかった。以前は、彼が人に助けを求める必要すらなく、むしろ他の人々が彼の研究した新武學を学びたいと懇願していたのだ。

「そうだな、君が望むなら報酬を支払うことはできる。いくら欲しいんだ?」白弈山は今や『大陰陽磁力砲』を保存するためには細かいことは気にしたくなかった。