第285章 赤炎統領

「獣魂の抽出が完了し、神血の獣魂赤炎統領を獲得しました。」

韓森は少し失望したが、スーパー神獣魂がランダムで出現する確率は極めて低いことを理解していた。獲得できなかったのは当然だった。

神血の獣魂を一体獲得できたのは十分良い結果だ。韓森は直ちに獲得したばかりの獣魂を召喚した。

すると、赤い炎が噴出し、韓森の前で炎の悪魔のような生き物に変化した。全身が赤い炎に包まれ、非常に威厳のある姿だった。

神血赤炎統領:光輪獣魂。

光輪獣魂という四文字を見た瞬間、韓森の先ほどの小さな失望は完全に消え去り、むしろ狂喜乱舞するほどの喜びに変わった。

この四文字は韓森にとって、まるで無限の魔力を持つかのような意味を持っていた。

光輪獣魂はもはや珍しいという言葉では表現できない。光輪獣魂を一体所有できるということは、神血レベルの光輪獣魂はもちろん、変異レベルの光輪獣魂でさえ、想像を超える高値で売れるのだ。

第一神避難所世界だけでなく、第二神避難所世界に行っても、一部の神血レベル獣魂はそこでは平凡になる可能性があるが、優れた光輪獣魂は、たとえ変異レベルでも、第二神避難所世界でも大いに歓迎される。

なぜなら、光輪獣魂が存在するだけで、その周囲の獣魂はすべて光輪獣魂の影響を受け、通常以上の強力な力を発揮することができるからだ。

韓森の知る限り、神の天子は変異光輪獣魂を一体持っており、その変異光輪獣魂が解放されると、その獣魂を中心に直径十メートル以内のすべての獣魂が本来の威力の二割増しの力を発揮できる。

刃物の獣魂はより鋭くなり、鎧や盾はより堅固になり、融合変身獣魂は憑依時により多くの力を得られる。

光輪獣魂はチームに必須の核心的な道具と言える。チームで異生物を狩る時、光輪獣魂を一体持っていれば、効率は何倍も上がるだろう。

結局のところ、光輪獣魂は一定範囲内のすべての獣魂の潜在能力を引き出す効果があり、一体の獣魂の力が二割増加するなら、十体百体の獣魂がそれぞれ二割増加すれば、全体として得られる強化は途方もなく大きいものとなる。

しかし光輪獣魂は本当に稀少で、鋼甲避難所全体でも、神の天子のところに変異レベルの光輪獣魂が一体あるだけで、他には聞いたことがない。

獣魂取引を専門とする皇甫瓶晴でさえ、光輪獣魂は販売していない。