第302章 異生物が入口を塞ぐ

韓森はそのニュースを聞いて大喜びした。異生物の卵があるということは、スーパー神獣魂を手に入れるチャンスがあるかもしれない。これは韓森にとって非常に重要なことだった。

韓森は事情を詳しく聞いた後、さらに喜びを感じた。

天子団の人々が最初に地表に現れた新しい異生物の巣を発見したのだが、神の天子と数人の強者が第二神避難所に昇進した後、天子団はもはや昔日の面影はなく、鋼甲団の三大勢力の一つから二流の集団に転落していた。

現在、鋼甲団の最強の三大勢力は鋼甲団、神の門徒、そして拳団である。

鋼甲団は小分隊の支援があり、さらに多くの軍校生を受け入れたため、依然として鋼甲避難所内で最強の勢力を維持している。

神の門徒は源若様と慶若様たちが立ち上げ、多くの実力者を集めており、現在は鋼甲団に次ぐ勢力となっている。

拳団のメンバーは2年の間に次々と第二神避難所に昇進し、元からのメンバーの中では小指ちゃんだけが拳団に残って指揮を執っていた。その後、新たな強者たちを受け入れ、依然として上位3位以内の実力は保っているものの、以前とは比べものにならず、かろうじて3位以内に入る程度だった。

天子団の人々が最初に異生物の巣を発見したが、中に入っても利益を得られなかっただけでなく、大きな犠牲を出してしまった。

天子団から逃げ出してきた人々の話によると、その異生物の巣には少なくとも千匹以上の異生物がおり、さらに神血生物も存在していたという。彼らが入ってすぐに大量の異生物を引き寄せてしまい、全滅寸前まで追い込まれた。

この情報を得た楊曼麗は、鋼甲団の人員を集めて異生物の巣へ向かうことにした。韓森もギャンブル中毒者と、まだ鋼甲避難所に残っている他の2人の隊員を連れて一緒に向かった。

現在の小分隊は、韓森とギャンブル中毒者以外はみな新人となっており、古参メンバーのほとんどは既に第二神避難所に入っていた。

韓森たちが現場に到着したとき、源若様と慶若様の人々、そして小指ちゃんも既に人を連れて来ており、皆が蓮の花のような地形の外に集まっていたが、誰も先に入ろうとはしなかった。

韓森が来るのを見て、源若様と慶若様は笑顔で挨拶を交わし、小指ちゃんも韓森に挨拶をした。