第244章 小包を開けると、彼女だった!!

「頑固五郎」という名前は、森川おじいさん以外に、そう呼ぶ人は一人しかいなかった。

それは美悠だった!

人身売買犯に誘拐された後、彼らが口封じをしようとしていることに気づき、自分の名前を固く秘密にしていた。美悠にさえも本当の名前を教えなかった。

ただ、家族の中で5番目だということと、おじいさんが彼を頑固五郎と呼んでいることだけを話した。

しかし、美悠は紀田葵可ではないのか?

紀田葵可はいつ彼に宅配便を送ったのだろうか?

森川北翔は疑問に思いながら、運転手に尋ねた。「この宅配便はいつ届いたんだ?おじいさんが忘れていたのか?」

運転手は頭を掻きながら答えた。「いいえ、一昨日の夜に届きました。ご主人様が夜通し急いで戻るように言われ、直接お渡しするようにと。以前、この宅配便が重要だとおっしゃっていたそうです。」