張本朔は直接二通の絶縁状を手書きして、彼と雪音ちゃんがこれ以降何の関係もないことを表明し、そして栗原愛南を見つめた。「お前、サインしろ!」
栗原愛南がまだ芝居を始めていないうちに、張本朔のお母さんが一歩前に出て、彼女の手を掴んだ。「サインしろと言われたらサインしろ。うちの朔にたかろうなんて考えるな。これからは離婚したら、お前とそのお荷物は私たちから離れていろ!」
栗原愛南は恐れをなしたように見え、悲しげにサインをした。
張本朔はすぐに離婚協議書と絶縁状を一通ずつ取り上げ、興奮して立ち上がった。彼と広石こころは目を合わせ、二人は張本朔のお母さんを連れて直ちに外に向かった。
張本朔のお母さん:「こんなに急いで行くの?」
張本朔:「当然さ。あいつがまた生活費なんか要求してくるかもしれないからな!」