第406章

栗原家と森川家の縁組みについては、すでに長い間外部に発表されていた。

数年前から、当時は栗原由奈が嫁ぐと思われていたが、残念ながら森川家側が同意せず、結果が出なかった。

その後、森川北翔が結婚したという話を聞き、栗原家の望みは完全に消えた。

しかし誰も予想していなかったことに、森川北翔の妻が若くして他界し、奥様の座が再び空いてしまった!

栗原家は再び縁組みの話を持ち出し、森川家側も今回は拒否しなかった。

ただし、この件は京都で長い間噂になっていたものの、今まで両家とも正式な確認をしていなかった。今日になって突然、なぜ結納を持ってくることになったのだろう?

人々が噂話に花を咲かせている中、栗原悟も自分の娘を引っ張り上げ、執事に道を譲った。

栗原叔父さんは眉を上げ、栗原愛南を見た。