第424章

木村知念は苦しみながら、首元の玉のペンダントが体の動きに合わせて揺れていた。

彼女は泣きながら木村雅を見つめ、怒りの目で木村旭を睨みつけ、必死に首を振って「やめて」という言葉を発しようとした。

しかし、口を開けても、どうしても言葉が出てこなかった……

木村旭はその様子を見て、一歩前に出た。

そして彼女の首元の三日月を見て、一瞬驚いた様子を見せた。

彼は嘲笑い、その玉のペンダントを彼女の首から引きちぎり、手の中で弄びながら言った。「これ、結構高そうだな!本家から持ってきたんだろう?もらっておくぜ!」

そう言って、そのペンダントをポケットに入れた。

傍にいた木村雅は怒りの声を上げた。「奈々に返せ!返せよ!」

木村知念も取り返そうと前に出ようとした。

しかし、またもやボディーガードに押さえつけられてしまった。