木村知念は苦しみながら、首元の玉のペンダントが体の動きに合わせて揺れていた。
彼女は泣きながら木村雅を見つめ、怒りの目で木村旭を睨みつけ、必死に首を振って「やめて」という言葉を発しようとした。
しかし、口を開けても、どうしても言葉が出てこなかった……
木村旭はその様子を見て、一歩前に出た。
そして彼女の首元の三日月を見て、一瞬驚いた様子を見せた。
彼は嘲笑い、その玉のペンダントを彼女の首から引きちぎり、手の中で弄びながら言った。「これ、結構高そうだな!本家から持ってきたんだろう?もらっておくぜ!」
そう言って、そのペンダントをポケットに入れた。
傍にいた木村雅は怒りの声を上げた。「奈々に返せ!返せよ!」
木村知念も取り返そうと前に出ようとした。
しかし、またもやボディーガードに押さえつけられてしまった。
木村旭は嘲笑って言った。「返すだと?木村雅、お前は木村家の五親等以上離れた傍系だろう。俺たち嫡系に対して敬意を持つことも知らないで、毎日あの愛南と一緒になって俺に逆らってくる。今日こそ、嫡系に敬意を払わない奴らがどうなるか、思い知らせてやる!」
そう言い残すと、木村雅の腹を蹴り、そのまま木村知念に向かって歩み寄った。
彼は手を伸ばし、木村知念の肩に置き、下劣な笑みを浮かべた。
木村雅は怒り狂ったが、彼らを守るための力もなく、ただ罵ることしかできなかった。「木村旭、この野郎!彼女は木村家の人間だぞ、お前の妹みたいなものだろう!」
木村旭は口を歪めた。「知らないとでも思ってるのか?この娘はお前らが拾ってきた子だろう。こんなに可愛い顔してるんだ、俺と遊んでくれれば、お前が愛南を横取りした分の償いにしてやるよ!」
木村雅はその言葉を聞いて、焦りと怒りで一杯になった。
自分の無力さを恨みながら、涙が頬を伝い落ちた……
木村知念は全身を震わせていた。
木村旭は彼女の服を乱暴に引き裂き、雪のような白い肩を露わにし、その手で彼女の体を弄び始めた。
「この野郎!畜生め、離せ!」
木村雅は怒鳴りながら、這いつくばってその方向に向かおうとした。
木村知念は恐怖に震えながら彼を押しのけようとしたが、どうして木村旭の力に敵うはずがあろうか?
「ビリッ!」
また服が引き裂かれた!
木村知念の目から苦痛の涙が流れ、咄嗟に木村旭の腕に噛みついた!