木村知念は苦しみながら、首元の玉のペンダントが体の動きに合わせて揺れていた。
彼女は泣きながら木村雅を見つめ、怒りの目で木村旭を睨みつけ、必死に首を振って「やめて」という言葉を発しようとした。
しかし、口を開けても、どうしても言葉が出てこなかった……
木村旭はその様子を見て、一歩前に出た。
そして彼女の首元の三日月を見て、一瞬驚いた様子を見せた。
彼は嘲笑い、その玉のペンダントを彼女の首から引きちぎり、手の中で弄びながら言った。「これ、結構高そうだな!本家から持ってきたんだろう?もらっておくぜ!」
そう言って、そのペンダントをポケットに入れた。
傍にいた木村雅は怒りの声を上げた。「奈々に返せ!返せよ!」
木村知念も取り返そうと前に出ようとした。
しかし、またもやボディーガードに押さえつけられてしまった。