第111章 その時、面白いことになる

神野真美が直接電話をかけてきて、オレンジフィールドエンターテインメントと契約したいと言った。

  直接!

  天野奈々は落ち着こうと努力したが...それでもやはり驚いていた。

  「神野社長...」

  「天野さん、申し訳ありません。実は、あなたがスカイ・エンタメと契約解除した後、私はあなたと契約したいと思っていたんです。でも、あなたがクリエイティブアーツと契約するという話を聞いて、残念ながらその考えを諦めていました」

  「しかし、今夜五十嵐さまと話をしていて、あなたがクリエイティブアーツと契約するつもりがないということを聞きました。オレンジフィールドに来ていただけませんか?」

  天野奈々が答える前に、神野真美はまた笑って、彼女の断る言葉を遮った。「あなたの履歴書はもう見ました。私の部下が仕事をきちんとしなかったことについて、許してください」