第284章 将来、私たちにも子供ができる

朝から率直に話し合った後、深水藍華と山本修治の関係は変化した。

  恋人関係に昇格に成功!

  だから、彼女は今、IYの危機が去った後でも、正当な理由で山本修治の家に留まることができる。

  朝食後、深水藍華は山本芽衣とリビングでブロック遊びをしていた。山本修治は身支度を整えてリビングに入り、腕を組んで深水藍華に尋ねた。「まだ着替えないの?」

  深水藍華は山本修治を見ずに、ブロックを積みながら答えた。「夜に帰るわ。今出て行ったら、また記者に囲まれるかもしれないし。」

  山本修治は彼女が山本芽衣ともう少し一緒にいたいのだと理解し、反論せずに彼女の言い分を認めた。「今日は私も休暇だし……」

  深水藍華は顔を上げ、目を輝かせた。心の中では、二人の関係を深める場所を探そうと思っていたが、二人の立場を考えると、また失望して顔を伏せた。今は波風が立っている時期だから、問題を作らないようにして、山本修治に余計な面倒をかけないようにしよう。

  山本修治は深水藍華の気持ちを察したのか、彼女に言った。「しばらくしたらおばさんが芽衣の面倒を見に来るから、その後で書斎に来てくれ。」

  「何をするの?」

  「君はまだIYのような仕事を受けたいのか?国際的な地位があるんだぞ。今回のようなスキャンダルで、すでに価値を下げてしまった。君のマネージャーにも責任があるな!」

  実際、IYの件は本当にマネージャーとは関係なかった。彼女自身が逃避したくて、急いで仕事モードに入りたかったので、IYについて十分に理解せずに引き受けてしまったのだ。

  でも、誰のために?

  だから、深水藍華は直接山本修治に不満そうに尋ねた。「あなたは何の立場でそんなこと言うの?」

  「俺はどんな立場でも君のことを管理できるんじゃないか?」山本修治は全く騙されなかった。冗談じゃない。深水藍華に一言で言い負かされるようなら、彼の広報部長としての立場も危うくなる。

  おそらくこの言葉の破壊力が強すぎたのか、深水藍華はようやく顔を赤らめた。

  もちろん、心の中には暖かい甘い泉が流れているようだった。とても甘く、少し甘すぎるくらいだが……この感覚は本当に……素晴らしかった。