第546章 サルくん、相変わらずやんちゃだね

「この方があなたの新しい彼女ですか?」

「では、この方があなたの新しい奥さんですか?」近藤青子は不機嫌そうに相手に食ってかかった。「そんな聞き方する人がいますか。誰かを困らせようとしているんですか?」

相手の顔が少し赤くなり、思わず干笑いをした。「お嬢さん、誤解されているようですが、私にはそのような意図は…」

「意図があったかどうか、あなた自身がよくわかっているでしょう。婚約式に来ている人たちは皆、裕福か身分の高い方々です。あなたのような態度をとる人の家族は、あなたが至る所で問題を起こすことを心配しないんですか?」実は、近藤青子が今言った言葉は、かつて誰かが彼女に言ったものだった。

「お嬢さん…私は鈴木ほしを軽視するつもりは…」

「あなたの家にも少しばかりのコネがあるのは分かっています。でも、忘れないでください。この方のお姉さまは天野家の取締役で、この方の義兄は海輝の社長です。そして目の前にいるこの方は近藤家のお嬢様です。言い忘れましたが、彼の身分は、あなたが軽視できる立場ではないと思いますが?」近藤青子は相手に一切の面子も与えず、招待客の前で相手を窮地に追い込んだ。